せんりの熱血遊び日記

デュエマアニメ感想とヴァンガードのブログ。Pスタンやってます

仮面ライダーゼロワン 第1話 感想 [異形ではなく人智の結晶!それがゼロワンだ!!]

どうもせんりです(https://twitter.com/zanzan04

 

ついに……令和になったんですねー(しみじみ)

そんな訳で始まりました!令和ライダーの1号、ゼロワン!!

当ブログでもその活躍を追っていきます。目指せ毎週更新!で頑張ってきます。よろしくお願いしますー!

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  • 率直に思ったこと

めちゃくちゃ完成度たけーっっ!!!!!!

 

すごかったですね。めっちゃ驚いてます。

脚本は「エグゼイド」の高橋悠也さん。パイロット役は杉原輝昭監督ということで。なのでハイテンポでド派手な1話を期待してた訳ですが、それをはるかに超えてきました。「こんなのが見たかったんだよ!」と思いつつ驚きもある。物語を見てて気持ちいいのってこういう瞬間だよなあって。

一番驚いたのは話の完成度の高さ。説明をこなしながらも、この第1話だけで一つの物語として完結させている。なんとも見事でした。

 

  • 飛電或人

「人の夢ってのはな!検索すれば分かるような、そんな単純なものじゃねぇんだよ!」

 

今回、彼の夢を実現する手段が芸人からゼロワンに変わっていく様子が描かれました。僕はこれがすごい好きだった。

夢を諦めるのではなくその姿を変える。そう、夢の形ってひとつじゃない。

でも或人が当初の形の夢を挫折したのも確か。だからこそ、他の夢を追う人に本当の意味で寄り添うことができる。手を差し伸べることができる。これはまぎれもなくヒーローの姿だ。ヒーローの誕生を描ききっているのだ。

そしてそれが彼自身の夢になった。変容を遂げながら、挫折を味わいながら、それでも「人を笑顔にする」という夢は終わらなかった。

この複雑な行程こそが夢というものの深さを示している。検索するだけじゃ分からない!という叫びの意味がこの1話の中で綺麗に描かれている。この完成度の高さに感服しました。

 

  • ゼロワンとヒューマギア

本作のコンセプトの面白いと思うところは、主人公側も敵側も人工物で戦っているという点です。現状では、物語の中には人間が作ったものしか存在していない。

 

仮面ライダーって異形の存在の敵がいて主人公は敵と同じ由来の力を使って立ち向かう!っていうのが大まかなセオリーだった。

けどダブルで「怪人とは人間の悪意の具現化かもしれない」という可能性が提示され、ライダーのセオリーは幅を広めていった。人間の内面にドラマの方向を向けるという作劇がやりやすくなった。

そして今回、ついに力の出所が全部一箇所にまとめられた。主人公の祖父の是之助です。

人間とヒューマギアの関係もとても面白く描かれていた。ヒューマギアはそれ自体は「良いもの」とされているのが良かったです。イベント職員のヒューマギアが怪人に躊躇なく摑みかかるとこが印象的だった。ああいう勇気あることは人間だと難しいよなあと思って。

主人公の役割を腹筋崩壊太郎が持ってくことで「人間はヒューマギアより偉い」みたいな価値観が無いことも分かります。でも腹筋崩壊太郎の末路について誰も気にしない辺り、やはり人間にとっては「所詮ロボット」でもあるっぽいという、絶妙な関係。それが想像を掻き立てます。どう転ぶか分からない。

 

 

結局何が言いたいかと言うと、なんでもござれ状態なんですよねこれ。力の由来がひとつならそれをどうするかは人間の意思、つまり人間の悪意にドラマを向けることができる。AIを異種族とすれば異種族間の交流を描くこともできる。過去のライダーがやってきたドラマの美味しい部分を全部取りしてるんですよね。この貪欲な姿勢が好きなんですね。ライダーらしいっていうか。

でも過去に追随する訳じゃない。それがゼロワン変身までのくだりに出ていたと思う。これまでノリでやってきた変身の手順を、今回チュートリアルで説明というくだりを入れてきた。これは「異形」からの脱却を象徴していると思う。人による完全なる制御によってなる力なのだと示されている。そう感じました。

でもその制御をすべき本来の支配者は故人になった。力は野に放たれ、支配者の座を継ぐのは無知な或人。こんな鮮やかにヤバい状況を作られると、もう感嘆するしかない。今がカオスの最先端、つまり最高に面白い瞬間。そんな瞬間を全力で提供してきている。この姿に僕は作劇の進化を感じます。

 

過去に囚われず、でも過去を愛して、良い未来を作っていこう。それがジオウの本懐だと前回述べました(仮面ライダージオウ最終話 感想・考察 [ジオウは何と戦い、何に勝ったのか] - ヴァーチャルの熱血遊び日記)

 

ゼロワンはジオウが示したそんな姿勢を継承していると感じた。ジオウファンとして、それが何より嬉しかったです。

 

  • 支配人

脚本の高橋さんですが、エグゼイドで思ったのがゲストの扱いがけっこう淡白ってことで。描写が最低限ギリギリなんですよね。高橋さんはこの「最低限」を見極めるのがめちゃくちゃ上手いよなあと思ってて。それによって確保された尺で衝撃的な出来事を可能な限り起こし楽しませる、それが高橋さんの脚本の美点だと思ってます。

と、頭では理解してるつもりだけど、それでも、ゲストに関してはちょっと寂しいなと感じてて。そこが懸念点でした。

 

でも今回はそれがクリアされていました。

或人と支配人の間には「夢」という共通点があった。それでもう十分なんですよね。だから使命なんか無くても或人は支配人を助けるし、支配人も或人に感謝する。そして夢は終わらない。

「夢」という人の心を強く動かすファクターを使うことで描写を短く端的にもできるから、高橋さんの脚本の美点も活かせている。

まだ1話なので時期尚早な感じもしますが(笑)

「夢」をテーマにする意義は確かにあったなと、この1話で思うんですね。

 

  • アクション

妖怪ボタンむしり「これが俺の遊び心だ!」

 

うん、遊び心あったなあと。バスの止まりますはなんかもう遊び心の塊みたいなシーンだし。

途中までずっとハイテクっぽくやってたのにクライマックスで画面を占拠する「ライジングインパクト」はもうダメだった。あんなデカいカタカナ笑う。ライダーらしい緩急だなあと。

バトルはバッタvsカマキリだったわけですが、それに相応しい躍動感あふれるバトルだったと思います。ゼロワンはピョンピョン跳ねるし敵の刃は鋭い。見てて楽しいアクションだった。

敵が緑というのも自分的には良かったかな。黄色vs緑っていうのが。画面が鮮やかっていうか、清涼感があったと思う。ていうか敵が単純にカッコよかったなあ。

 

スーツアクターがゼロワンを持って高岩成二さんから縄田雄哉さんに変わりましたね。

で、佇まいなんですが、うん、全然違う。これまでの主役ライダーとは全く違いますね。高岩さんはどっしりとしてて攻撃が重い感じで、それがまたヒーローらしい堂々さだったけど。縄田さんは動きが滑らかだし、すごい細い印象で、綺麗に対照的ですね。これはこれから見ていくのが楽しみですね!

 

  • AIMSのみんな

え、唯阿ちゃんが部隊仕切ってんの!?

 

唯阿は技術顧問ってことなんで。だから唯阿の立ち位置としては、武装に関しての権限は高いけど、実際の戦闘においては不破たちの方が上だからちょっと軽く見られてる、って感じなのかな多分。

 

いずれにしても、下の人に軽く見られてる女上司か…‥子供に変な性癖植え付けなければいいけど(ポッピーを見ながら)

あ、自分は唯阿ちゃんめっちゃ良いと思います!!

 

あとどうでもいいっちゃいいけど、不破が仲間が連射してる前を横切るシーンがあって。あれ弾丸当たりまくってるよなあと思った。

 

  • 最後に

「あの人演技上手かったな……えっと、大嶋さん」

児嶋だよ!!!」

 

意外に演技派な児嶋さん演じる福添准(改めて見ると社長になれない感すごい名前だな)

彼も彼で心中穏やかじゃないっていうか割と普通に主人公の敵になりそうなので、その動向も必見ですね。児嶋さんは昔から結構好きなので、そこも楽しみですね。

 

というわけで、今回はこんな感じで。ゼロワン、とても面白かったですね。次回も楽しみです!

 

あ、ジオウの記事も書いてたので、ジオウの整理をしたい!という方は良ければ!

 

では、お読みいただき、ありがとうございましたー!

 

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